2施設の保育園の歯科健診を行ってまいりました

田園都市溝の口つつじ歯科クリニックの院長竹野です。
今月、2施設の保育園の歯科健診を行ってまいりました。健診を上手に受けられた子、怖くて泣いてしまった子、それでもみな元気で可愛く癒されました。
さて、昨今、お子様のむし歯の本数は減少傾向にあると言われております。ですが、今回の健診でも要観察歯の状態である歯は多く認められる状態でした。要観察歯とは、以下の基準に示された歯の状態をいいます。

要観察歯(CO)の基準

要観察歯(CO):主として視診にてう窩は認められないが、う蝕の初期症状(病変)を疑わしめる所見を有するもの
このような歯は経過観察を要するものとして、要観察歯(questionable caries under observation)とし、略記号のCO(シーオー)を用います。

具体的には、次のものが該当します。

(1) 小窩裂溝において、エナメル質の実質欠損が認められないが、褐色窩溝等が認められるもの
(2) 平滑面において、脱灰を疑わしめる白濁や褐色斑等が認められるが、エナメル質の実質欠損(う窩)の確認が明らかでないもの
(3) 精密検査を要するう蝕様病変のあるもの(特に隣接面)
このような場合、今後むし歯に進行させないために、フッ化物の応用が効果的だと言われております。
効果的なむし歯の予防法として、フッ素入りの歯磨剤やジェルの使用をお勧めいたします。

フッ素の効果は

① フルオロアパタイトの形成による歯質の強化
② エナメル質の再石灰化の促進
③ 歯垢(歯の汚れ)の細菌の活動の抑制
などがあげられます。

ご家庭で使用できるフッ化物配合歯磨剤は薬事法にかかる承認基準でフッ素濃度は約1000ppm以下に定められております。

☆推奨される年齢とフッ素濃度の関係☆

生後6か月(歯の萌出)~2歳 約2㎜程度 500ppm濃度
3歳~5歳 約5㎜以下 500ppm濃度
6歳~14歳 約1㎝程度 1000ppm濃度
15歳以上 約2㎝程度 1000ppm濃度

薬局などにある歯磨剤やジェルの表記に濃度も記載されておりますので、参考にしてみてください。

☆使用方法☆

1度しっかりと歯ブラシを行い、歯垢(歯の汚れ)を取り除きます。その後、歯ブラシに上記に記載した、年齢に応じた量のフッ化物配合歯磨剤やジェルをつけて、30秒程度でフッ化物を歯の表面にのばして塗布します。うがいができるお子様は軽く1回うがいを、うがいのできない小さなお子様はガーゼなどで拭ってください。

歯科医院で使用できるフッ素濃度は約9000ppmとなっております。高濃度のフッ素を歯の表面に塗布し、より高いむし歯の予防を行います。
フッ素は、う蝕予防に有効ですが、ご家庭で使用している濃度ではまず問題ございませんが、過量に摂取すれば害を生じることもありますので、ご注意ください。

歯科疾患予防のガイドラインからみても、フッ化物の局所への応用によるむし歯予防効果の信頼性は高いと思われ、川崎市歯科医師会ならびに川崎市においてもフッ化物応用を推奨しております。今後は虫むし歯にしない、させないを目標にフッ素予防をご家庭に取り入れてみてください。